スーパーティーチャー 熱血格闘

シネ・ウインド

シネ・ウインド上映企画部のドニーファンが熱く語る !

アクションバカ万歳!!

宇宙最強ドニー・イェン 初の教師役

学園を舞台にしたとある教師と生徒たちの物語とは、映画、小説、コミック、アニメなどで多く語られてきた王道のテーマだ。『スーパーティーチャー 熱血格闘』では、これまで香港の暴力刑事、ミステリアスな武術家、ブルース・リーの師匠などを演じてきたアクションスターのドニー・イェンが、キャリア初の教師役に扮して問題児たちと接する。これこそこの作品ならではの個性となる。さあどんなことが巻き起こるか。

ときに諭し、ときに闘い、ときに見守るドニー先生

ドニー演じる担任教諭は豊富な知識と戦闘力を備えた主題通りのスーパーティーチャーだ。落ちこぼれとされる反抗的な生徒たちに、例えば条件を出してサボりを認めるなど独特で隙のないコミュニケーションを図っていく。やがて教育指針、ブラックアルバイト、複雑な親子関係、将来への展望など生徒たちの様々な事情が判ってくる。

ときに諭し、ときに闘い、ときに見守る。ドニー先生がいま求められる理想のオトナとなって事情を抱える子どもたちとその家族に向き合っていく姿をポジティヴなタッチで描いていく。やがて教師としての資質を問われる事態に直面し…。

生徒のためにと殴る蹴る

ボクシングジムで働く生徒を家に帰してやろうとやって来るドニー先生を強面のボクサーたちが出迎え、肉弾戦を繰り広げる場面。屈強な連中相手に熱烈な飛び蹴りが炸裂。ロッカーをドカドカ倒しながら猛々しく打ち鎮めていく。運動場でも、生徒たちに良き道を拓かんと体を張って武装力を解放。跳ぶわ回るわ全身全霊のファイトスタイルに視神経が刺激され、溜飲が下がること請け合いです。

アクション監督は日本が誇る谷垣健治

動作設計チームを率いるアクション監督はドニー・イェンの右腕として名場面を構築してきた谷垣健治。実写版『るろうに剣心』シリーズで度肝を抜くような殺陣を演出し、大傑作『導火線 FLASH POINT』でもスタントコーディネーターとして携わっている日本が誇るアクション監督だ。学園ドラマであるはずの本作でも危険でタフネスな戦闘場面が撮影されている。いま最も豪胆無比なコラボレーションによるアクションシーンも見どころ。本作の監督カム・カーワイは『導火線 FLASH POINT』『イップ・マン 序章/葉問』で助監督を務めた人で、やはりドニーと共に仕事をしてきたスタッフ。ということでどうすればドニーが堂々と映えるかを心得ている人です。ドニーが教師として、武術家としてどれだけ雄々しく撮られているか。そのあたりも注目してみて下さい。