2020/5/23~6/5
1500円
「仮設の映画館」配信作品
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「こころの病」とともに生きる人々がおりなす悲喜こもごもを 鮮烈に描いた『精神』から10年—
映画作家・想田和弘が、精神科医・山本昌知に再びカメラを向けた
ベルリン国際映画祭をはじめ世界で絶賛された『精神』(08年)の主人公の一人である山本昌知医師が、82歳にして突然「引退」することになった。山本のモットーは「病気ではなく人を看る」「本人の話に耳を傾ける」「人薬(ひとぐすり)」。様々な生きにくさを抱えた人々が孤独を感じることなく地域で暮らしていける方法を長年模索し続けてきた。彼を慕い、「生命線」のようにして生きてきた患者たちは戸惑いを隠せない。引退した山本を待っていたのは妻・芳子さんと二人の新しい生活だった…。精神医療に捧げた人生のその後を、深い慈しみと尊敬の念をもって描き出す。
病とは、老いとは、仕事とは、夫婦とは、
そして愛とは何か?
想田和弘監督自身が「期せずして“純愛映画”になった」と語る本作は、第70回ベルリン国際映画祭フォーラム部門<エキュメニカル審査員賞>を受賞。またニューヨーク近代美術館(MoMA) Doc Fortnight 2020のセンターピースとして上映されることが早々に決定した。『港町』『ザ・ビッグハウス』を経て、さらに深化した「観察映画」の最新作は、そう、愛の物語だ。