6/26(土)~7/9(金) シネ・ウインド上映 ※火曜定休
★上映時間→ https://www.cinewind.com/schedule/
★劇場受付と公式サイトで2週間分の座席チケット販売中 購入はこちら→ https://cinewind.sboticket.net/
ダークで過激なインターネット時代に
愛と平和を取り戻す!
アメリカ社会の現在が見えてくるドキュメンタリー
〇『フィールズ・グッド・マン』のススメ〇
アメリカのアンダーグラウンドコミック界の人気アーティスト、マット・フューリー。彼が生み出したお気楽キャラクター、カエルのペペが改変されて、ネットミームとして掲示板やSNSなどネットの世界で拡散される。イメージの悪化は坂を転がるごとく。トランプ大統領の誕生に一役買うまでになり…!?
カエルのペペが被った騒動を通して、アメリカ社会の現在が見えてくるドキュメンタリー。SNSは多少やってるけど、”ミーム”なんて言われてもちんぷんかんぷん。最初はあまり関心が持てなかったのだけれど、見てみてびっくり! 興味深い話題が次々に出てくるのだ。リチャード・ドーキンス(映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」に、講演のシーンあり)は、著書『利己的な遺伝子』の中でミームという言葉を提唱、人から人への模倣の連鎖がすべての文化を生んだ、としているという。“アノニマス”(匿名)や“傍観”の意味と怖さ、「アメリカ文化は無価値なものを称賛しがち」「皮肉の裏には常に深刻さが隠れている」等々、示唆に富む言葉も多い。
最悪の事態になってから、笑えないことに気づいたマット。彼らに起きたことは、けして遠い世界の出来事じゃない。
(市川明美/月刊ウインド6・7月号より)
僕のカエルを返して!
『フィールズ・グッド・マン』
2020年 (1時間34分) アメリカ
原題:Feels Good Man
配給:東風+ノーム
監督:アーサー・ジョーンズ
出演:マット・フューリー
©2020 Feels Good Man Film LLC