2022/10/30~11/2
©Danish Film Institute
20世紀前半のデンマーク・ユトランド半島に敬虔なクリスチャンのボーオン一家が、厳格な父親モーテンを筆頭に三人の息子、そして長男の家族と共に暮らしていた。長男ミッケルには妻インガーと子どもが2人おり、インガーは3人目を妊娠中だ。次男のヨハンネスは自らをキリストだと信じ、精神的に不安定な状態が長い。三男アナスは仕立て屋の娘に恋をしているが、父モーテンと対立する宗派の家のため父は良く思っていない。ある日、インガーが産気づくがお産は上手くいかず、子供を死産したのち自身の容態も悪化してしまい、帰らぬ人に。家族が悲しみに暮れるなか、次男ヨハンネスが失踪してしまう。しかしインガーの葬儀に、正気を取り戻した姿で突如現れるのであった…。演劇的目線で家族の葛藤と信仰の真髄を問うドライヤーの代表作であり傑作。