2023/11/2~11/6
© 1976 Faces Distribution Corporation.
ラスベガスにある場末のクラブのオーナーを務めるコズモ。店は大きくはないが、美しいストリッパーたちと、芸人ミスター・ソフィスティケーションのショーが売り物。コズモは、ショーの演出、振り付けから選曲まで担当し、舞台に誇りを持っている。クラブの経営は、高利貸しからの借金に支えられていたが、それもようやく返済し終え、バーで祝杯をあげる。解放感に浸るコズモはストリッパーたちを連れて盛大に街へと繰り出す。だが、プライベート・クラブのギャンブルに魅せられ、そこでひどく負け、マフィアに多額の借金をしてしまう。そして、返済の目処がたたないコズモにマフィアは借金を帳消しにする話を持ちかける。それは、暗黒街のボス、チャイニーズ・ブッキーを殺すこと。
コズモはしかたなく、暗殺を実行に移し、男を射殺するが、コズモも逃げる途中で手下に見つかり脇腹を撃たれてしまう。傷を負いながらも何とか追ってから逃れ、病院に行くこともせずクラブへと戻る。しかし、店では、客を前にして舞台には誰もいない。舞台の裏で芸人たちがショーをめぐってもめていたのだった。コズモは彼らの悩みを聞き、励ますと、自らが舞台に立ち口上を述べ、ミスター・ソフィスティケーションを迎える。ショーが始まると、コズモは煙草を吸いに一人店の外に出て、血がにじむ上着の上から傷口に手を添えるのだった。