毎週月曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
今年もまた試写を繰り返し、あぁだこぅだとスケジュールを考えながらの一年でした。あっさりこってり上映した作品がお客様の感性に届き、反応がいただけることは有難いことです。同時に時期や予算など諸々の事情で公開を見送った作品も多く、ご期待に沿えなかった局面も多々あったことは申し訳なく思っております。何せ1スクリーンという施設規模だと限度もありますもので…。そういうことでシネ・ウインドがより良い映画館となるために、次週、今年最後の上映企画会議で課題や反省点を洗い出し、来年以降の運営に尽力する所存です。
今年は上映企画部も活動力を僅かながら伸ばしてみました。市内の各店舗にフライヤーの設置を依頼して回ったり、専従スタッフを通して上映前説の時間を使い近日公開作品の紹介を行ってみたり、新しい試みを実施してみました。このスタッフ通信の更新もその一環です。シネ・ウインドでの劇場鑑賞や運営参加などの参考にでもしていただけたらと思います。よろしくお願いします。
私事ですが、上映企画部に参加して6年が経ちまして、少しは運営が良き運営のために気を回せるようになったのかな、というところであります。
日本映画も外国映画も、劇映画もドキュメンタリーも、多岐にわたる様々なジャンルを上映したいと思っておりますが、前述のとおり1スクリーンとなりますと、優先順をつけたり、バランスを意識したり、見送りを決断したりと難しいところもあります。そういったなかで足を運んでもらうために、より広く深く面白がってもらえるように頭を捻っていくことが愉しいものですね。時間が経つのが本当に早く感じます。
シネ・ウインド上映企画部は番組編成の際、ちょっとした意識というか、理想がありまして。例えば万代シテイをお気軽の散策されている方が、何となく立ち寄れるような、学校に行きたくない、会社に行きたくない、毎日がシンドくて頭が働かないという方々が、何か重大な決断を下す前の一時的な避難場所になればいいなと思っています。一時的といわず、二時的でも三時的でも、ふらっと潜りこめるような、そんな劇場と上映であればと思います。
毎日頑張っている方へのちょっとしたご褒美に。ツラい日々を過ごす方への清涼剤に。全てのお客様を存分に満足させることは難しいことですが、たくさんの方の人生観に彩りや新発見を届けられるよう、上映企画を続けています。ウインド上映企画部もまだまだこれからです。