『釜石ラーメン物語』ゲストトーク!

シネ・ウインド

とても寒く、でも雪ではなく雨がしとしと降る2024年1月6日の新潟。天候も切なく地震直後で暗い気分になりがちですが、そんなネガティブ要素を吹き飛ばすように新作『釜石ラーメン物語』を引っ提げて私たちも大好きな今関あきよし監督が新潟入りしました! しかも本作の脚本・いしかわ彰さんと出演で映画の舞台となった釜石出身の佐々木琉さんもご一緒に。誰でも楽しめる本作にふさわしい笑い溢れるイベントとなりました。

(左から)今関監督、佐々木琉さん、いしかわ彰さん

まず今関監督から釜石市で撮影した経緯と、いしかわさんとの脚本執筆作業の話。そしていわゆる観光名所の少ない釜石市に暮らす人との交流や撮影場所での思い出、映画を見た人なら気になるいくつかのシーンの裏話など、更に話が聞きたくなる内容がギュッと詰まった充実の時間でした。そして劇中唯一の「悪い人?」役を佐々木さんの演技にも注目。実際に釜石で生まれ育ち、おじいさんが現地でラーメン屋さんもやっているという佐々木さんの口調からあふれる釜石愛が私は印象に残りました。そして、客席には釜石市に住んでいた方もちらほら。ご自身の釜石の思い出を交えながら監督に質問する姿からもお客様の嬉しさが伝わってきました。

パンフレットにサインを求める方もたくさんいらっしゃいました

会場には美術を担当した新潟在住のYOCCOさんも。監督との再会もとても嬉しそうでした。舞台あいさつの後はパンフレットとCD購入の方向けのサイン会。1995年以来何度もシネ・ウインドを訪れ、また〈にいがた映画塾〉立ち上げ時にあたる1998年ころから新潟の映画製作者たちとの交流も深い今関監督。20年前のツーショット写真を持参する映画塾出身者が来館するなど、ある種の同窓会のような雰囲気さえありました。もちろん『釜石ラーメン物語』は特定の人だけではなく誰もが楽しめる娯楽作品。お客様の多くがニコニコしながらお帰りになったのが何よりの証拠だと思います。

そういえばまだ2024年は始まったばかり。不安でキツイ出来事が続く今だからこそ、家族や友だちとこの映画で笑ってもらいたいと思います。それに、見た後はきっとラーメンが食べたくなります。ぜひ映画を見て万代シテイでラーメン食べて、心とおなかを温めてください。

万代シテイガイド

にいがた映画塾一期生の三田さんと。今関監督、いしかわさん、佐々木さん、ありがとうございました!