ふたごのユーとミー 忘れられない夏

ふたごのユーとミー 忘れられない夏
2024/7/208/2
ふたごのユーとミー 忘れられない夏

中学生のユーとミー。ふたりは一卵性双生児の姉妹。

生まれた時からずっと、どんなことでも一緒。

隠し事ひとつなく、なんでもシェアしてきた。

食べ放題のレストランだって、話題の恋愛映画だって、一人分の料金で二人分楽しんじゃう。

ユーが苦手な数学の追試も、得意なミーが代わりに受けても誰も気づかない。

ふたりに違いがあるとすれば、ミーの頬に小さなほくろがあることくらい。

そんな絶対的信頼関係のふたりに、いつもとは何かが違う時間が流れはじめる。

ハーフで色白、肩幅が広くて笑うと八重歯がのぞく素敵な男の子、同級生のマークが彼女たちの前に現れたからだ。

1999年、世の中はY2K問題で世界が終わると大騒ぎしていた年。

シェアすることのできない“初恋”という感情に揺れるユーとミー。

二人の忘れられない夏が、まもなく終わりを告げようとしていた…。