毎週土曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
シネ・ウインドとして「若いお客様を呼ぶ」は常に課題となっています。先日、上半期興行収入ランキングトップ10が発表されSNSで話題となっていました。このランキングは企画部内でも議論を呼び、アニメ映画の集客力の強さに驚嘆しました。ちなみに私は10本のうち3本しか観ていませんでした(2024年公開作品に至っては1本…)。やはり今の若い人達は基本的にアニメをみる傾向のようで実写映画、特に洋画の低調ぶりに一映画ファンとしては悩ましい所です。
しかし、映画料金の高さも原因の一つではないかという声もありました。大人より安い1000円とはいえ学生にとっては貴重なお小遣い。面白いかどうかも分からない、出演者も知らない映画に1000円出せと言われたら鑑賞意欲が湧かないというのもやむを得ないのではないかと思います。
今週会議も9月上映作品についてでした。シネ・ウインドではドキュメンタリー映画をよく上映しますが劇映画とのバランスも考えて組む必要があります。しかし、ここ数年傑作ドキュメンタリー映画が洋邦問わず出現しているのをご存知でしょうか。往年のドキュメンタリー映画監督の新作、TV局が制作した、とある事件を描いた番組の完全版。是非シネ・ウインドの公開作品をチェックしてみて下さい。気になっているドキュメンタリー映画を見つけられるかもしれません。
そして今、某ドキュメンタリー映画が深刻な問題に直面しています。この作品についてはまだ続報がありそうで、今後の上映もどうなるかは分かりませんが個人的には絶対に上映したいと思っています。5年前に私はシネ・ウインドで慰安婦問題が題材の『主戦場』を大変興味深く鑑賞しました。当時、私は社会で起きている問題にイマイチ実感が湧かず、自分には関係のない事と考えていました。しかし、『主戦場』には慰安婦問題の渦中にいる人達が登場し歴史学者、否定派などの主義主張が飛び交います。その様子が滅法面白く、その問題について興味を持つキッカケになりました。
皆様もこの機会にドキュメンタリー映画の世界に足を踏み入れてみては如何でしょうか?劇映画とは一味違うリアリズムや緊張感をシネ・ウインドで体験してみて下さい。(渋谷)
シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。