2024/8/31~9/13
前売:1300円(ポストカード付き)
9/1(日) 上映後、トークあり
©️2005 シグロ
©️2005 シグロ
パレスチナの窮状を、真実を、和解と共生の地平を、探る。
2003 年 9 月、パレスチナ出身の世界的知識人であるエドワード・サイードが亡くなった。後半生を過ごしたニューヨークでもなく、生誕の地であるエルサレムでもないレバノンのブルンマーナに、2004 年春、サイードの墓はつくられた。彼の複雑な背景を物語るその墓所のエピソードから、映画は始まる。荒れ狂う濁流のような歴史の中を流されるパレスチナの土地と人々の暮らし。周辺のアラブの国々で難民として暮らすパレスチナの人々。他方、ディアスポラとして⾧年迫害の歴史を生きてきたユダヤ人達。世界中からイスラエルに帰還してきたそのユダヤ人達が抱える、被害と加害の混在する深い矛盾。世界の核心に迫ろうとしていたサイードの精神の在り処を求めて始まった映画の旅は、イスラエル・アラブ双方の知識人たちの証言を道標に、サイードが求め続けた和解と共生の地平を探る。サイードの遺志と記憶を辿る渾身のロードムービー。