毎週土曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
「若者はよく映画を見ているのか?」
先週の上映企画会議では20代の若い世代が多く集まりました。新たに20代の女性2人が参加されたほか、新潟市立立鏡淵小学校での野外上映会に参加された新潟国際情報大学と立命館大学の映画同好会の方も見学にいらっしゃり、「若者が見ている映画」の話になりました。
ここ数年でのアニメ映画の興行収入の伸びはすさまじく2024年上半期興行収入ランキングではトップ10中7作品がアニメーション作品、または漫画アニメの実写化作品となり、上位10作品の来場者を年代別に見てみると、10〜20代が60%という結果になりました。
また、シネコンさんでは半年前の大ヒット作「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」や「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が新規リテイクカットを追加して劇場で再上映されるほか、2023年興行収入1位を記録した「THE FIRST SLAM DUNK」の復活上映も8月13日から始まりました。
下手に新作を作るよりも作品のファンに何度も足を運んでもらった方が興行収入は見込めるのでしょう。しかし、それだけになってしまうのは少し寂しい気もします。会議では洋画人気の低下を憂う声も出ました。若者が劇場に足を運ぶ数は見かけ上多くなっていますが、同じ人が同じ作品を何度も見ている状況の中で、映画の選択肢は狭まってしまうのかもしれません。
コナンやハイキュー!!は大人の事情で上映が難しいのですが、少しでも若い人にいろいろな映画の魅力が伝わるように僕含め活動していきたいです。
(伏見太希)
シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。