編集部 – エヴァンゲリオンじゃあるまいし

TAKEI Ryo

「ぼく、これからもここ(編集部)にいていいですか」と、エヴァゲリオン的なことを不意に問われた。自分が居たいところに居なよ、と反射で返事をしそうになったけれど、そうだそうだ、そのコミュニティでの役割がなんかないと人は不安に駆られるものだったかもしれない。彼をもうちょっと頼ろうと思った。

ここに顔を出し続けて十数年が経つ。その間、僕が先達から教わったモットーは二つ。「来る者拒まず去る者追わず」と「あとから入ってきた人(新人)が一番偉い」である。その場所が必要なのにも関わらず、居場所がなくなってしまう人をこしらえたいとは思わない。それが僕よりあとから加わってくれた人なら尚更だ。

月刊ウインド編集部に携わってくれている方にとって、居心地のいい場であるよう努めたいと思う。11月号の入稿が済んで余白ができて、子どものブランコを押したりしてちょっとそう思った。