4月10日(金)、日本のアニメーション美術の創造者「山本二三展」の開場式に行ってきました。会場は新潟市新津美術館。
開場式では、篠田昭新潟市長の主催者挨拶と、山本二三さんご本人の御挨拶の後、テープカットがおこなわれました。
日本のアニメーションの背景画家・美術監督として、数々の名作に携わってきた山本二三。展覧会では初期から最新までの作品の中で、山本さん自らが選んだ手描きの背景画、その準備段階でのスケッチやイメージボードなど約200点がずらりと展示されています。
作品は「未来少年コナン」「ルパン三世」「じゃりン子チエ」からはじまって、「天空の城ラピュタ」「名探偵ホームズ」「火垂るの墓」「もののけ姫」「時をかける少女」「あらしのよるに」「Coo 遠い海から来たクー」等々。出身である五島列島や長崎を描いた「五島・うるわしき郷里」「長崎三景」や、教科書の挿絵まで!
新潟市出身の芥川賞作家新井満さんの写真詩集「希望の木」を原作とするアニメーション映画「希望の木」の企画もあるとのこと。
山本さんは、描く前に大量の資料を取り寄せて研究するのだそうです。
手描きの背景画を拝見して驚いたのは、その緻密さとリアルさ。
でも、伝わるニュアンスは写真のようにクリア過ぎない。
美術館に足を運んで、ぜひ実物をご覧ください。
撮影可のコーナーが何カ所もあるので、そちらも楽しいですよ。
(月刊ウインド編集部 市川明美)
※開場式に、4/11「山本二三トークショー」、4/12「山本二三 背景画を描く デモンストレーション」のレポートを加え、月刊ウインド6月号に「タイラのイラストルポ」を掲載予定です。
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日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展
~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~
会期:2015年4月11日(土)~6月7日(日)
※月曜休館(4月27日、5月18日、5月25日は開館)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:新潟市新津美術館 (新潟市秋葉区蒲ケ沢109番地1)
入場料:一般1000円、大学・高校生800円
※中学生以下無料
主催:山本二三展新潟展実行委員会、新潟市新津美術館、新潟日報社、UX新潟テレビ21
問い合わせ先:新潟市新津美術館 電話:0250-25-1300
http://www.city.niigata.lg.jp/nam/