カンボジアに小学校をつくる活動を続けてきたカトリック神父・ゴッちゃんこと後藤文雄さん。後藤神父は長岡のご出身でもあり、過去には長岡市の米百俵賞も受賞されました。そんな後藤神父のカンボジアにおける活動を中心に描いたドキュメンタリー映画「father カンボジアへ幸せを届けたゴッちゃん神父」がシネ・ウインドで公開となり、初日の9/8(土)には後藤神父の舞台あいさつが行われました。
映画「father」より
やはり地元での上映ということもあり、当日のシネ・ウインドには多くのゴッちゃんファンが早くから訪れていました。そして上映直前に後藤神父登場。温かい雰囲気で映画が始まりました。
私たちが新潟在住だからかもしれませんが、映画はカンボジアでの活躍はもちろんながら後藤神父と故郷・長岡とのつながりをとても丁寧に描いている作品と思いました。軍国少年だったころ、長岡空襲での親や兄弟との別れ、父親との関係など、その後の後藤神父がどのような活動に力を注いでいったのか、そのヒントの多くが長岡での経験にあるのでは。映画「father」はそんな風に思える、新潟県民として嬉しい作品に仕上がっています。
上映後に待望の後藤神父の舞台あいさつとなりましたが、なんと街なかで「father」ポスターを見てお越しになった後藤神父の小学生時代の同級生が来館。実に83年ぶりの再会に場内は拍手喝采でした。そして後藤神父のお話。その考えの根底にあるのは、世界平和への心からの願いだったと確信しました。カンボジアから来た難民たちと出会い、彼らの里親になったこと。彼らの求めに応じ19もの小学校をカンボジアに設立したこと。そして話の最後には、終戦直前に長岡に落とされた模擬原爆「パンプキン」を引用しながら平和の大切さを訴えました。後藤神父の平和愛と新潟愛に、ちょっと感動した舞台あいさつでした。
上映後のサイン会にも丁寧に応じてくださった後藤神父。シネ・ウインドでの上映は14日まで毎日12:30開始です。そして16日の「ながおか映画祭」でも「father」上映があります! 新潟と長岡で同じ映画を見ても違う感動があるのではないでしょうか。ただいまシネ・ウインドではながおか映画祭の前売券も販売中です。ぜひお買い求めください。
後藤神父、ありがとうございました!