6月4日(土)からの開催に先立ち、前日の3日(金)、新潟県立近代美術館「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」に行ってきました。
受付でいただいた睡蓮の折り紙飾り(写真)を胸につけ、わくわく気分で開場式へ。
写真:受付脇のディスプレイ
まずは、主催者代表・高井盛雄新潟県副知事のご挨拶。
ほかの画家は知らなくても、モネだけは知っているという人が多いのでは、というお話には、確かに、と、うなずいてしまいました。
展示は約90点。モネがその最期まで自分で持っていて、遺族により寄贈された作品も。モネのプライベートな側面をうかがい知ることのできる「究極のモネ展」であり、西洋絵画の真髄を味わうことができる、とのこと。
続いて、マルモッタン・モネ美術館館長 パトリック・ド・カロリスさんのご挨拶(写真)。
今回の展覧会でご覧いただくのは、モネが人生の最期まで手元に残していた作品たち。モネの好みが反映された、もっともプライベートで、もっとも親密な、秘密の花園。
新潟は巡回展の第4会場であり、これまでに130万人以上の来場者があった。もしモネが生きていたら、大変感動し、心から満足に思っていることでしょう。この展覧会は、モネの日本への旅行ともいえる、と、カロリス館長。
一足先に見せていただいた「モネ展」は、愛情を感じる息子たち家族の肖像から、デフォルメのきいた若き日の風刺画、輝く「テュイルリー公園」、色彩やタッチがうねる、ジベルニーの庭の植物たちと、繰り返されるモチーフ。
知っているようで、実は知らなかったモネの世界が迫ってくるようでした。
最晩年の、一見何が描いてあるのかわからないような、うごめく色の集まりは、ずっその前に立っていたいような、強く惹きつけるものを感じます。
眼病や愛する人たちの死という苦しみに翻弄されつつも描き続けた画家モネ。
ぜひ皆さんも、足を運んでみてください。モネの豊かさに改めて驚かされると思います。
◆写真スポットがあるので、カメラのご用意を。
◆音声ガイドのナビゲーターは、本展のオフィシャルサポーター、俳優の田辺誠一さん(田辺画伯)。
(月刊ウインド編集部 市川明美)
※月刊ウインド7月号に、平編集長による取材記事「タイラのイラストルポ」を掲載します。お楽しみに。
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●「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」
http://kinbi.pref.niigata.lg.jp/tenran/kikakuten/kkk_kaisaichu/
会期: 2016年6月4日(土) ~ 8月21日(日)
開催時間:9時~17時
※6/21(火)は18:30まで延長 ※観覧券販売は16:30まで
休館日: 6/6(月)、13(月)、20(月)、27(月)、7/4(月)、11(月)、19(火)、25(月)
会場:新潟県立近代美術館(新潟県長岡市千秋3丁目278-14)
観覧料:一般 1500円(1300円)、 大学・高校1300円(1100円)
※( )内は有料20名以上の団体 ※中学生以下無料
※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は観覧料免除(受付で手帳を提示)
主催: 新潟県立近代美術館、マルモッタン・モネ美術館、TeNYテレビ新潟、
モネ展新潟実行委員会
問い合わせ: 新潟県立近代美術館 電話: 0258-28-4111 FAX: 0258-28-4115