新潟市美術館で7月30日(土)から開催されている「天下太平 徳川名宝展」。
7月29日(金)、開場式&内覧会に行ってきました。
強い日差しの中、涼し気にお着物を召した女性の来場者もちらほら。
外国人のお客様も目立ちました。
なんだかいつもの美術展とは少しばかり雰囲気が違うような。
すこしきりりとした心持ちになりました。
昨年11・12月に新潟市美術館で、初代新潟奉行を務めた川村修就(ながたか)の孫、川村清雄展を開催した際に、德川記念財団より貴重な資料をたくさんお借りしたご縁が、本展覧会につながったとのこと。
徳川宗家18代当主であり、徳川記念財団の理事長である徳川恒孝(つねなり)さんは、江戸ができる前からいろんな文化が入ってくる地であり、向かいに金山があって江戸幕府とも縁のある新潟での開催は、徳川公も喜んでおられるでしょう、と、にこやかに挨拶されました。
新潟市美術館の塩田純一館長のお話からは、国宝などの展示の大変さが伝わりました。
古美術は長期間の展示が難しく、国宝・重要文化財は60日以上展示してはいけないという決まりがあるとのこと。
新潟の前は4月5月と広島県で展覧会があったのだけれど、いったん所蔵家に返して、改めて別の作品を借りてきているため、広島展とは内容が違っているということです。
身近な新潟の地で国宝・重要文化財を見ることができるのは、美術館の皆さんの様々な努力のおかげなのですね。
開場式のあとは内覧会。
展示は、家康の生涯や人となりをしのばせる遺品、将軍家・御三家・ゆかりの寺社などに受け継がれた名宝や、太平の世のもとで豊かな成熟をみた武家・公家・町人らの文化を伝える作品など、江戸の歴史と文化を多面的に紹介されています。
新潟では初公開となる名宝約100点が、全国各地から一堂に会した展覧会。
皆さんもぜひ足を運んでみてください。
(月刊ウインド編集部 市川明美)
※月刊ウインド9月号(9/1発行)に記事掲載予定です。
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●天下太平 徳川名宝展
徳川家康没後四〇〇年記念
http://www.ncam.jp/exhibition/3458/
会期: 2016年7月30日(土) ~ 9月25日(日) ※会期中、展示替あり
開催時間:9時30分~18時 ※観覧券販売は17:30まで
休館日: 月曜日(ただし、8/1,15,9/19は開館)
会場:新潟市美術館 企画展示室・常設展示室(新潟市中央区西大畑町5191-9)
観覧料:一般1200円 高・大学生1000円 ※中学生以下無料
*有料20名以上の団体、2回目の観覧(半券提示)は当日観覧料より200円引き
主催:新潟市美術館、NST、公益財団法人德川記念財団 共催:新潟日報
問い合わせ:新潟市美術館 TEL:025-223-1622 FAX:025-228-3051