新潟市美術館「東京国立近代美術館工芸館名品展」に行ってきました!

シネ・ウインド

新潟市美術館「東京国立近代美術館工芸館名品展」の開場式&内覧会に行ってきました(11月2日)。

皇居近くにある東京国立近代美術館工芸館は、近現代の工芸およびデザイン作品を展示紹介する東京国立近代美術館の分館として1977年に開館したもので、2020年をめどに金沢市へ移転する予定とのこと。

現在のコレクション総数は約3,700点。その中から、陶磁、ガラス、木工、竹工、漆芸、染織、金工など、選りすぐりの名品85点が新潟にやってきました。

開場式では篠田昭新潟市長、神代浩東京国立近代美術館長、塩田純一新潟市美術館長の挨拶がありました。

神代東京国立近代美術館長は、「日本の工芸は各地の風土と密接に関係して発展してきている、会場となる美術館の周辺地域ゆかりの工芸作品も展覧会の見どころの一つ」と話されました。
新潟ゆかりの人間国宝として、金工の佐々木象堂・齋藤明・三代宮田藍堂、陶芸の三浦小平二・五代伊藤赤水、小千谷縮布などの名品が展示されています。

今回の展覧会は新潟市美術館と高岡市美術館の2館で開催する巡回展。出品作は共通していますが、展示の切り口や趣向は違っているとのこと。
新潟市美術館では、工芸作品における「人為(Art)」と「天然(Nature)」という二つの要素に焦点を当てています。
尽くされた人の手の技と、ときに立ちはだかり、ときに思いもよらぬ効果を発揮する自然との、絶妙なバランスの結晶。
そう考えると、目の前に並ぶ一点一点が奇跡の賜物と思えてきます。

新潟市美術館の周辺には樹々も多く、向かいは西大畑公園。
秋から冬へ、季節が日々移り変わる時季に、「人為」と「天然」というテーマはとても似つかわしい。
皆さんもぜひ足を運んで、展示と美術館周辺の自然を、あわせてお楽しみください。

(月刊ウインド編集部 市川明美)
※月刊ウインド12月号(12/1発行)にも記事掲載します。

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●東京国立近代美術館工芸館名品展 ―人為と天然 Art/Nature―
http://www.ncam.jp/exhibition/4002/
会期: 2017年11月3日(金・祝)~12月24日(日)
時間: 9時30分~18時 ※観覧券販売は17:30まで
休館日: 月曜日
会場: 新潟市美術館 企画展示室 (新潟市中央区西大畑町5191-9)
観覧料: 一般1000円(団体800円) 大学生・高校生800円(団体600円)
※中学生以下無料
* 団体は20名以上
* リピーター割引(本展半券の提示で、2回目は団体料金に割引)
* 障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方および一部の介助者は無料(受付で手帳提示)
主催: 新潟市美術館、東京国立近代美術館
問い合わせ:新潟市美術館 電話:025-223-1622

★工芸美術をもっと堪能しよう‼
本展と敦井美術館(新潟市中央区東大通1-2-23 北陸ビル)「柿右衛門と今右衛門展」(10/10~12/16、日曜・祝日休館)の相互割引あり。
各展覧会の半券提示により、団体料金に割引。

★会期中のイベント多数。詳しくは公式サイト参照
http://www.ncam.jp/exhibition/4002/