下越インド映画クラブの特色は〈いま流行っているインド映画を上映する〉だけに留まらない点だと思います。製作本数は年間2000を超える映画大国インドの多様性を、時代を超えた映画で伝える活動をしている自負があります。この冬、私たちは〈インド映画の原点〉をスローガンにインド文化の深みに触れられる映画2本を上映。
ひとつは南インドの伝統音楽と舞踊が楽しめる古典的名作「シャンカラーバラナム 不滅のメロディ」。もうひとつは、ヒンドゥー教の聖典でもある長編叙事詩を、日本が世界に誇るアニメーション技術で再現した「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」です。
特集企画《インド映画の原点》
12/7(土)~12/13(金) ※火曜定休
上映作品「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」「シャンカラーバラナム 不滅のメロディ」
料金:大人1900円 学生・シニア1300円 シネ・ウインド会員1200円(29歳以下・60歳以上会員1000円)
- 12/7(土)はウインド開館記念日 1200円 シネ・ウインド会員900円 全日程とも各種招待券は使用不可
オンライン座席指定はご覧になる日の13日前からご利用できます(カード決済のみ)
★ラーマーヤナ ラーマ王子伝説
12/7(土)17:30~20:40、12/11(水)18:00~20:20、12/13(金)18:00~20:20
インドの古典叙事詩「ラーマーヤナ」を日本とインドの合作で映画化した長編アニメーション。
古代インド、コーサラ国の王城アヨーディアで生まれた4人の王子のひとりラーマは、陰謀によって王城を追われ、森に隠れ住む。立派な若者へと成長したラーマは、絶世の美女シータと結ばれるが、ある時、森に巣くう悪魔を退治したことで魔王ラヴァナの怒りを買い、妻シータを誘拐されてしまう。猿たちの軍団の協力を得てシータの救出に向かったラーマは、強力なラヴァナの軍勢を相手に壮絶な戦いに身を投じる。
日本、インド双方からスタッフが参加。作画枚数は10万枚以上におよび、8億円の製作費を投じて9年の歳月をかけて完成した。
1993年製作/英語/2時間15分/日本・インド合作
★12/7(土) 羽倉美和さんによる伝統舞踊バラタナティヤムのミニ公演&遠藤麻理さんトーク
★シャンカラーバラナム 不滅のメロディ
12/9(月)18:00~20:20、12/12(木)18:00~20:20
南インド古典声楽の巨匠シャンカラ・シャーストリと、彼を崇めるトゥラシ。娼家に生まれたトゥラシは神前の巫女のようにシャンカラに仕えたいと望んでいたが、残酷な運命はそれを許さない。二つの純粋な魂の彷徨の道筋を彩る古典音楽と古典舞踊の饗宴。ひたすらに芸を磨く求道と神への無私の信仰が一つになる圧巻のクライマックス。インド映画の「芸道もの」の系譜の中で一時代を画し、南インド全域でヒットした、金字塔と言われる名作。今回は2015年にデジタルリマスターされたタミル語吹替版で上映します。
1979年製作/ タミル語 / 2時間16分/ インド
イベントも超充実です。12/7(土)の上映前には南インド舞踊バラタナティヤムの本作にちなんだ演目を新潟県在住の舞踊家・羽倉美和さんが踊ります。更に、ちょうど1年前に『ムトゥ 踊るマハラジャ』でインド美人に化けた、新潟の女ハヌマーンこと遠藤麻理さんが上映後に登場されます。ご期待ください。