表紙は「君の香り」(9/12~25上映)。“料理も掃除も仕事も得意、ただ恋だけは不器用”な青年(パク・シフ)の淹れる香り高いコーヒー…想像するだけで夢心地、ですよね。
シネ・ウインド9月上映作品の紹介&時間を掲載。
30年目記念インタビュー第10弾 は、にいがた映画塾 井上朗子 さん。映画のこと映画塾のこと、撮影中の「8区ムービー2015」中央区編(「水と土の芸術祭2015」市民プロジェクト)のことなど、いろいろ伺いました。
イベント報告は「アラヤシキの住人たち」トークなど。9/26よりシネ・ウインドで上映される「ベトナムの風に吹かれて」の試写会(7/31ユニゾンプラザ)レポートも。
「ベトナムの風に吹かれて」試写会(7/31ユニゾンプラザ)より
他に、井上朗子さんのインタビューにあわせて「にいがた映画塾体験記」、「水と土の芸術祭2015 感想」(10/12まで、新潟市内各所で開催)、「新潟市美術館リニューアルオープン」(9/23まで、「英国の夢 ラファエル前派」展開催中)、「わたしのマーガレット展」開場式(9/23まで、新潟市マンガ・アニメ情報館で開催)、「久志田のひとりブラウインド沖縄編」、等々、読み物満載。
コラムニストでアルビレックス新潟ウォッチャー えのきどいちろうさんの「どうしてこんなに映画なんだろう」、好評連載中!
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《もくじ》
1~2 スケジュール表 料金表 もくじ
3~12 シネ・ウインド インフォメーション
「ゆずり葉の頃」
「氷川丸ものがたり」
「戦場ぬ止み」
「白河夜船」
「潟の夢映画祭」紹介
「靴職人と魔法のミシン」
「パプーシャの黒い瞳」
「蘇生」
「君の香り」
「ルンタ」
「私たちのハァハァ」
「ローリング」
オールナイト 川瀬陽太クロニクル
「ベトナムの風に吹かれて」
30年目プロジェクトコーナー
WSNL「源氏物語 朗読と雅楽」
試写会レポート *「ベトナムの風に吹かれて」
13~14 事務局通信
15 イベント報告
*「金日成のパレード」トーク
*「アラヤシキの住人たち」トーク
16 来館レポート *「クレヴァニ、愛のトンネル」今関あきよし監督&未来穂香
どこにも無い場所 111 鈴木良一
17 映画とともに
*にいがた映画塾 講座体験記
*「セデック・バレ」@高田世界館
18 「水と土の芸術祭2015」を楽しむ! ②
19~21 シネ・ウインド30年目記念インタビュー 第10弾 にいがた映画塾 井上朗子
22 ウインドのオススメ *ながおか映画祭
ウインド あ・ら・かると
*舞台「わりなき恋」
*本『銀幕のハーストリー 映画に生きた女たち』
23~24 ウインド あ・ら・かると
*新潟市美術館リニューアルオープン
*「わたしのマーガレット展」開場式
*久志田のひとりブラウインド 沖縄編
25 どうしてこんなに映画なんだろう 28 えのきどいちろう
ウインド あ・ら・かると *「死ぬな」第4版 発行
記憶の箱から 109 福島市男
26 声風―SEIFU―
ウインド あ・ら・かると *「恐怖のえんとつ村」!!
南の果てより愛をこめて 319 恩田雅和
27~28 ピックアップ情報
29 ピックアップレポート 編集後記
猫と暮らして その24
《スタッフコメント》
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「女性が靴下に横シワをつくっているのをみると、男性というものは絶望的な悲しさを感じる」と、とある小説家が書いておりました。なんだか含みのあるような文ですが、文脈を忘れてしまったので僕が勝手に想像してあらすじを書いてみます。
かねてから狙っていた女の子と初めてのデートにこぎ着けた男の子。しかし、ふと女の子の靴下の横シワが目に入る。最初は「まあそんなこともあるよな…」と軽く考えていたのだが、やっぱり気になってしまう。というのも、完璧に透き通った青空のような彼女の美しさが故に、「横シワ」はあまりにも致命的な欠陥だと彼は感じた。完璧な青空に、墨を一点だけ点けたかのように暴力的に唐突で、そのせいで彼女の美しさは著しく損なわれている…彼はそう考えた。そのことを相手に言いたいのだけれど、女々しい男とは思われたくない。終わりのないシーソーゲームが頭の中で繰り返され、彼女との会話も上の空。不完全燃焼で終わったデートを噛みしめながら、忌々しい横シワを思い浮かべ、彼女の顔までもが忌々しく感じ、男は何か絶望的な悲しさを覚えた…。
何が言いたいかと言いますと、「見る側」と「見られる側」、この2つの間には絶望的な距離があることです。たかが「横シワ」がそこまで苦しみを作り出しているとは彼女は夢には思っていなかったように。
9月号で「にいがた映画塾」の受講生として、感想を書きました。実際に映画を撮ってみて、観客に映像を通して物語を伝えるのが如何に難しいかということを痛感しました。というか、撮っている最中はそんなことを気にしている暇さえもない。撮り終えてから「どう観られるんだろうか」とクヨクヨ考えるものです。
文章だってそうです。「読む側」と「読まれる側」の2つは絶望的な……。ところで、ちゃんと伝わっていますか、僕の文章。
(角田龍一)
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