2022/10/29~11/3
©1928 Gaumont
百年戦争で祖国オルレアンの地を解放に導いたジャンヌ・ダルクは、敵国イングランドに連れてこられ異端審問を受けることになる。足枷を付けさせられ裁判所の大広間に入り、ずらりと一堂に会した司教たちからのきつい尋問が始まる。ジャンヌは心身ともに衰弱し、拷問室でさらに厳しい強迫を受け気絶してしまう。衰弱しきり死への恐怖から司教たちに屈しそうになるが、神への信仰を思い出し、自ら火刑に処される道を選び処刑台へと歩いていく。
実際の裁判の記録である古文書をもとに、クローズアップを大胆に多用し“人間”ジャンヌ・ダルクを活写、ドライヤーの名を世界に知らしめ後世に語り継がれる無声映画の金字塔的作品。