【映画配給会社特集 チャイルド・フィルム】
上映作品
『花折り』
桜が美しく咲きほこる境内に、留守番を申し付けられた小坊主がひとり。外を通りかかった大名・太郎冠者の酒盛りに惹かれてイタズラをするうちに、見事に酔いつぶされて桜の枝を持っていかれてしまう。そこへ住職が帰ってきて…。
『鬼』
「今昔物語」の中の「猟師の母鬼になりて子を噉(く)はむと擬するものがたり」に想を得た作品。寝たきりの母の世話をする2人の息子。彼らは鹿わなを仕掛けるために、夜遅くに森へと向かう。森の中で、人ではない何かに襲われた二人は胸騒ぎを覚え母が待つ家へと急ぐ。そこで二人が見たものとは?
『詩人の生涯』
工場を解雇された青年は仲間を励ますビラを配る。老母は、内職の糸車に紡がれて糸となりジャケツに編まれてしまう。冬、工場の門前で凍り付いていた青年の雪像に母のジャケツがかぶさった。甦った時、青年は突然自分が詩人である事に気付く。
『道成寺』
熊野参詣の旅を続ける若い僧は、一夜の宿を願い出る。その家の未亡人は僧に一目ぼれするが、信心深い僧はこれを拒み、帰りに迎えにくると嘘をついて出立してしまう。約束した日に戻らない僧に裏切られたと知るや、未亡人は蛇に姿を変え僧の後を追う。そして道成寺の釣り鐘に隠れた僧を恨みの炎で焼き殺し、自らも命を絶つ。
『火宅』
旅の僧が生田の里にあるという求塚を探して歩いていると、ひとりの里女が塚まで案内してくれ、そのいわれを語り始める。ふたりの男に求愛された莵名日処女(うないおとめ)は、どちらも傷つけるに忍びず、入水して死を選ぶ。それを知った男たちは己を責め、悲しみ、お互いに刺し合って相果てる。話を聞いた僧は、哀れに思い読経をあげるが、処女は死してもなお二人の魂に苛まれ、地獄の炎に焼かれ続ける。
川本喜八郎5作品(Aプログラム)【アニメーションの神様、その美しき世界 Vol.2&3 川本喜八郎、岡本忠成監督特集上映(4K修復版)】
2021/12/11~12/17
「ベルヴィル・ランテブー」「岡本忠成5作品(Bプログラム)」3作品日替わり上映
Ⓒ有限会社川本プロダクション
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