2/10㈯~3/1㈮ ※火曜休館
2023年 日本 2時間7分 配給:太秦
演出:柳川強
プロデューサー:船田遼介
制作統括:岡本幸江
原作:村山由佳
脚本:矢島弘一
音楽:梶原由紀
出演:吉高由里子 / 永山瑛太 / 松下奈緒 / 美波 / 玉置玲央 / 山田真歩 / 音尾琢真 / 石橋蓮司 / 稲垣吾郎
伊藤野枝の生と死こそ、「今」の照射である
今から100年前、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた女性解放運動家・伊藤野枝の生涯を描いた特集ドラマが新たなカット・シーンを交えて再編集され、劇場版として公開される。吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞を受賞した矢島弘一が脚本を手掛け、連続テレビ小説『花子とアン』を監督した柳川強が演出、主演の吉高由里子とは9年ぶりのタッグとなる。放映中の大河ドラマ『光る君へ』で若き紫式部に扮している吉高の奔放の好演、今まさに俳優盛りを目にする絶好機だろう。『鬼滅の刃』などの劇伴を手掛けた梶原由紀が、劇場版のため新たなエンディングテーマを作曲し、怒涛の人生模様を勢いづける。
柳川監督は若い頃から伊藤野枝という人間の活動力に魅せられ、その人間模様を描いた戯曲の鑑賞を繰り返し、いつか自ら演出する大望を抱いていたという。満を持しての小説化からの映像化を経て、まさに演出家人生の最高潮、万感の思いを込めてこの社会劇大作を創り出す。(月刊ウインド2024年2月号より)