『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』

若槻

7/6㈯~7/26㈮ ※火曜休館

2022年 イギリス 1時間48分 配給:松竹

監督:ヘティ・マクドナルド

製作総指揮・原作・脚本:レイチェル・ジョイス

製作総指揮:ジュリエット・ダウリング / ケビン・ローダー / マリリン・ミルグロム

製作:ポール・ベナブレス / リジー・フランク / ティム・ハスラム / ヒューゴ・グランバー / リビー・ダーシー / ピーター・タッチ / アンドレア・スカルソ / クリステル・コナン

撮影:ケイト・マッカラ

編集:ナポレオン・ストラトジナキス / ジョン・ハリス

美術:クリスティーナ・ムーア

衣装:セーラ・ブレンキンソープ

音楽:アイラン・エシュケリ

劇中歌:サム・リー / ジェームズ・キューイ

出演:ジム・ブロードベント / ペネロープ・ウィルトン / アール・ケイヴ / リンダ・バセット

 英国文学最高峰の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート、日本では2014年本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた傑作小説『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』が映画化。映画脚本は原作者レイチェル・ジョイスが自ら脚色を手掛ける。イギリスを縦断す800キロの旅。その道中に広がる美しい大自然、街並み。誰かのために一歩を踏み出すことによる、喜怒哀楽と人間愛の再発見。『コット、はじまりの夏』を撮影したアイルランドの名手ケイト・マッカラによる情緒豊かな映像がカタルシスを呼び起こす。

 『ファーザー』や『aftersun/アフターサン』などの製作を手掛けた第一級のプロデューサーたちのもと、『アイリス』でアカデミー助演男優賞を受けたジム・ブロードベント、ローレンス・オリヴィエ賞最優秀主演女優賞を受けたペネロープ・ウィルトンという英国代表の名優共演が実現。フォークと伝統音楽を融合させたシンガー、”現代イギリスの吟遊詩人”ことサム・リーが劇中歌を。『キック・アス』『ゴースト・オブ・ツシマ』など大ヒット娯楽大作に携わり、幅広い分野で活躍する音楽家イラン・エシュケリによるスコアが縦断の旅を彩っている。(月刊ウインド2024年7月号より)