毎週土曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
上映企画部会議では、シネ・ウインドの上映作品の観客動員数をデータ化し、どのような映画が人気だったのかというマーケティング調査も行います。これが中々面白く、「この映画はこんなに評判が良かったのか」という新たな発見もあれば、時には（個人的には）大傑作だと思っていた映画の動員数がイマイチだった…というシビアな事実を知ることもあります。
上映作品の面白さをお客様に届けることが、我々上映企画部の仕事なのですが、推していた映画の動員数がイマイチだった時、自身の力不足を感じてしまいます。現在は主に公式HPや公式SNSでの告知、月刊ウインド内での映画紹介という方法で上映作品の宣伝を行っていますが、さらに出来ることはないだろうかと新たな方法を模索中です。
4月20日（土）の会議では、オールナイト上映会の企画が立案されました。オールナイト上映会を開催するにあたってやはり難しいのはラインナップです。ただ好きな映画を並べるだけではなく、どれだけ魅力的なラインナップになるか、どれだけテーマに沿ったものになるかが重要となります。さらに、オールナイト上映で最も眠気を誘うと言われる深夜から早朝にかけての時間帯。この時間帯に何を流すかが、我々企画部の手腕が問われるところです。
会議中、私は「派手なシーンが盛り込まれた映画を流せば、眠気に誘われているお客様たちの目を覚ますこともできるのでは？」と意見を挙げてみました。しかし他の部員さん曰く、派手なアクションシーンやカーチェイスシーンもこれまた眠気を誘ってしまうとのこと。難しいものです。
かつて、音楽家のマックス・リヒターが会場に数多のベッドを設営し、敢えて観客を眠りに誘うコンサートを開催したように、敢えて眠くなる映画ばかりを流すオールナイト上映企画『SLEEP シネ・ウインドからの挑戦状』というのも面白いかもしれません（笑）
今年はどんなオールナイト上映になるのか、皆様是非ご期待ください。（長谷川）
シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。