毎週土曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
6/22より公開されました『フィシスの波文』では、すべての上映後にゲストを迎えアフタートークが行われました。プロデューサーの河合早苗さんが新潟高校ＯＧであることもあり、新潟高校のOG/OBのつながりを中心に連日多くの方に来ていただきました。
先日6/30(日)にこの『フィシスの波文』をテーマとし、新潟大学准教授の阿部ふく子さんによるシネマ哲学カフェ《シネ・フィロ》も開催されました。
映画の感想を基にいくつかの「問い」を設定し、参加者同士の対話を通してお互いの見識を深めていきます。明確な答えもなく、時にはわからないことを増やしながら問いに対して意見を交わしていきました。問いには「幾何学的紋様と動植物を模した紋様の違いは何か」「『フィシスの波文』という題だけどなぜ紋ではなく文の字を用いたのだろう」というものや、「この映画を見るとなんでこんな眠くなるのだろう」という問いまで出ました。
フランスでも行われているこのような取り組みは哲学生涯教育の一環として、芸術としての映画の鑑賞を豊かにするものとして、そしてなにより楽しい対話の場所として今後も機能させていきたいです。
何の知識もいらない、発言せずにただ人の言うことに耳を傾けるだけでもいい。そんなシネマ哲学カフェ《シネ・フィロ》の次回開催にご期待ください。(伏見)
シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。