毎週土曜日はシネ・ウインド会員による運営機関「上映企画部」打ち合わせの日です。
「YouTubeってドラマっぽいコンテンツないですよね」
大寒波による交通機関のマヒを危惧し、先週の上映企画会議はお休み。皆さまこの数日間は雪かきや悪天候の中での通勤通学お疲れさまでした。また足元の悪い中シネ・ウインドに映画を見に来ていただきありがとうございました。
先日大学で映像系の講義を受けたときに面白いことがありました。短い映像作品を作り、台本絵コンテ撮影編集をすべて自分でやるという授業だったのですが、以下の段階を踏んで作品を作るとなると映画的な作品になるとばかり考えていました。ですができあがった他の人の作品を見るとYouTube風のテロップやSEをつけていたり、既存の音源を使ったTikTok風の作品があったりと、「映画」ではなく「動画」を作っている人が多かったのです。


やっぱりアイデアは普段見ているものから出力されるんだなー、と感心したのと同時に「もしかしたら、昔と比べて映画やドラマなどの物語性を持った映像って見る時間すごく少なくなっているんじゃないか。」とも感じていました。例外はアニメぐらいでしょうか。
若者に限らずすべての人がYouTubeを見るのが当たり前になった現在、昨今の報道に象徴されるようなテレビ局の衰退が危ぶまれる中で実写の映像作品を見る機会がどんどん減っている気がします。けれど同時にそれは映画にとってむしろチャンスだとも思うのです。映像というメディアで見る物語の面白さは100年前から不変だと思いますしね。
もしかしたら近々NetflixオリジナルコンテンツのようにYouTubeでドラマや映画を見る時代が来るかもしれませんね。……いや採算が合わないか。
(伏見太希)
2月現在、上映についてアンケートを実施しています。よろしければ劇場や作品についてご意見・ご感想をお聞かせください。毎週土曜日の上映企画会議にて参考にいたします。
また、書棚横に設置してありますロビーノートにも映画の感想などご記入いただけます。こちらは月刊ウインドに感想のコメントが掲載される場合がありますので、よろしければ一筆をお願いします。

シネ・ウインド上映企画部では、上映作品の選定や、作品紹介をお手伝いしてくれる方を募集しています。上映企画会議は毎週土曜19時より、事務所2Fフリースペースにて。映画館の運営に興味がある方、見学・入部など、お気軽に劇場スタッフにお声掛けください。