シネ・ウインド上映企画会議 毎週土曜19時~
短かったけど濃かった! 半年間、上映企画部員してみた感想
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今回、私が上映企画部に参加した半年を振り返っての記事となります。
私のシネ・ウインドへの熱い思いもあり、いつもながら長文となりました。お時間がありましたら、頑張って書いたので、ぜひ読んでいってください。


集合知って、上映企画部にぴったりじゃない?
上映企画部での経験を振り返っているうちに、昔ハマっていたDSの謎解きゲームのことを思い出しました。そこで知ったのが「集合知」という考え方です。簡単にいうと、牛の体重を予想する実験があって、畜産に関わる人たちに「この牛、何キロぐらいだと思う?」と聞いてみると、バラバラの数値が出るんだけど、その平均を取ると ほぼ正解に近い数値になる というもの。
すごくないですか?
ただし、この方法がうまく機能するのは、牛に詳しい人たちが意見を出し合うから。まったく牛を知らない人ばかりだと、正解にはならないそうです。また、「数値化できるもの」にしか使えないとも言われています。
で、これって 上映企画部にも通じるんじゃないか と思うんです。いろんな映画を観てきた人たちが、それぞれの感性で「この映画、上映してみたい!」と言い合う。ジャンルの好みは違うかもしれないけど、みんな 映画を観る喜びを知っている人たち だからこそ、意見を出し合えばより良い上映企画が生まれるはず。
つまり、上映企画部は、映画好きによる「集合知」が活かせる場だったんじゃないかと、今さらながら思っています。
なんだかんだ、誰かと話したかった
こんなふうにいろいろ書いてますが、正直なところ 私が上映企画部に参加した理由はめちゃくちゃ単純 で、「誰かと話したかったから」なんです。
仕事でも家族でも友達でもなく、共通のテーマについて語り合う場所って、意外と少なくないですか?あったとしても、すでにメンバーが固まっていて、新しく入るのはちょっと勇気がいる。
でも、上映企画部はどこか違っていたと思います。
映画好きな人は、物語を深く味わう分、人の「脆さ」に共感できる人が多いのかもしれません。そのためか、上映企画部にはどこかあたたかい空気が流れていた気がします。
そんな人たちと映画について語る時間は、どこか満たされない心のスキマを、じんわりと埋めてくれるような感覚がありました。消費コンテンツが溢れる時代だからこそ、「誰かと直接、好きなことについて語り合う」 ことが、特別に感じられたのかもしれません。


私の反省点&これからの上映企画部に勝手に求めてること
私は会議でいろいろ生意気なことも言いましたが、か弱い女子ということで、どんな意見でも、とりあえず聞いてもらえて、人格否定されることなく話せたのが、すごくありがたかったです。
色々と遠慮されているだろうなという自覚はありますが、正直そこに甘えてしまっていた部分もあったと思います。デリカシーのない発言もあったはずなのに、寛大な心で受け止めてくださった方々に感謝しています。
上映企画部の会議では、時に発言が行きすぎてしまうことが、私も含めてありました。うまくその場で謝罪できなかったり、仲裁に入れず傍観者になってしまったりしたこともあり、今振り返ると複雑な思いが残っています。
ただ、発言が熱くなってしまうのは、そこに強い思いがあるからこそで、一概に「良い」「悪い」とは言えないのではないかとも思っています。課題があるなら指摘しないと改善されず、上映企画部の場がうまく機能しなくなってしまうからです。
議題について真摯に向き合うことを重要視した上で、忘れたくないのは、ここが ボランティアの場 だということ。お客さんに楽しんでもらうことも大事ですが、あえて明言すると、まずは私たち自身が楽しさ、やりがいを感じることが第一 です。そのためには、それぞれの足りなさを補い合う雰囲気づくりが大切だなと思いました。
意見をぶつけ合う場面があっても、互いを尊重して話せる、居心地の良い場所であってほしいなぁと思っています。
「幽霊部員」として、ふわっと漂います
私は県外に引っ越すことになり、物理的には上映企画部を離れます。でも、完全にサヨナラするのはちょっと寂しい。
だから、これからは 幽霊部員として、ふわっと漂いながら、こっそり応援しよう と思います。
観客としてお邪魔したり、上映企画部の様子を遠くから見守ったりする予定です。
もしこの記事を読んで、「上映企画部、ちょっと気になるな」と思った方がいたら、ぜひ一度参加してみてください。
最初は「どんな雰囲気なんだろう?」と様子を伺うかもしれませんが、心配はいりません。きっと、あなたの「映画が好き!」という気持ちを、みんなが歓迎してくれるはずです。きっと、映画の話をする楽しさや、映画館の運営に関わることの面白さにハマると思います。
今後の上映企画部の成功を陰ながら応援しています。ではでは、またお会いしましょう!
岩船暢子
