最近のシネ・ウインドと私

荒木夏実

 今日は東海林毅監督『老ナルキソス』の上映に向けて打ち合わせ、上映企画部に参加するためにシネ・ウインドに行きました。
 『老ナルキソス』は映画上映をどうしたらいいか分からない2人で始めました。10月下旬から動いて2人で知恵出し合いながら人に相談しながら進めて11月28日に上映決定。その後、仲間集めを始めて2日で現在35人。今日の打合せで具体的なことが決まってきました。シネ・ウインドの先輩の力、知識が凄い。そして、自分が日々の中で学び落としていたことたちに気付き、恥ずかしい気持ちに。今まで会ったらお喋りして楽しかった先輩や、1週間前まで知り合いでもなかった人が提案して「やりますよ。」と手を挙げてくれる。物凄くありがたい。有難さで動揺してしまった。
 上映企画部会議では私の知らない様々な映画の話を「今日は天気が良いね。」「久々に布団干して外出れる日だよね。」そんな日常会話のように話す人たち。「あぁ。ここに居たら色んな映画を、見方を知れるんだろうなぁ。」と感じました。そして私の希望を出している映画は公開してからとっくに1年過ぎているけれど、上映したい作品リストに残っていて考えてもらえていることを知りました。
 そこにリム・カーワイ監督『ディス・マジック・モーメント』。他県のミニシアターたちの中に現れるシネ・ウインドを観て、明らかにシネ・ウインドが違うことを感じた。市民の市民による市民のための映画館。その根っこを明確な言葉で分からせてもらえた。リム・カーワイ監督。ありがとうございます。
 シネ・ウインドに行くようになって約10年。編集部に何となく遊びに行くようになってから約2年。その間に大きな変化を起こしたコロナがあった。そんな年月を経て、ここ1ヶ月でようやくシネ・ウインドが何者か、やっと気付けた気がします。新潟・市民映画館 シネ・ウインド。
 この文章を最後まで読んでいただいた方々に感謝します。そしてもし興味がありましたら水曜19:00からの月刊ウインド編集会議に遊びに来てください。私は「どんなことやってるんだろー♪」と遊びに行きました。たまたま合って記事を書いたり編集したりしています。シャイな人が多いけれど、シャイなりに歓迎してくれます(笑)。映画館見学のつもりでどうぞ。(上映企画部は土曜の19:00〜ですが、部員でないので私から見学のつもりでとは書けないのです。でもオススメです。)

月刊ウインド編集部
荒木 夏実