編集部 ‐ タイヤ交換さえ済ませていないのに

TAKEI Ryo

水曜の夜は月刊ウインド編集部の定例会を1時間だけしている。桜が咲いた。4月第2週、6人が集う。

校正期間に入っている5月号の進捗を共有して、6月号のコンテンツの相談をした。タイヤ交換さえ済ませていないのに、6月の話をした。1年の半分をスノータイヤで過ごすと損をした気になる(1シーズンの雪道の走行回数なんて、片手の指で足りるのだ)。

定例会の半分以上の時間を雑談が占めるのはいつものことである。上映中の「ロボット・ドリームズ」の感想やら、上映開始直前の「老ナルキソス」への期待やら、あとはラップ・ミュージックが話題にのぼった。

打算の外側にある雑談を聞くのは楽しい。それぞれの文化的素養が誌面に反映されたらいいなと思う。