『老ナルキソス』上映に向かって〜2〜

荒木夏実

上映決定までとその後
 まだ上映が決まっていない11月23日。シネ・ウインド39周年祭パーティーで「上映したい。多くの人に届けたい」とステージでPR。「老ナルキソスを上映したい!」と書いた名刺を持って約50名の方と名刺交換。意外にも協力の提案や応援の声をたくさんかけていただき、映画で人権を考える会がプッシュしてくれ12月上映決定。老ナルキソス上映応援のLINEグループを作り仲間を集め、その中で実行委員を作りゲスト企画、試写会企画、広報活動を本格的に始めました。そうしているうちに、「LGBTQについて学びたいよね」という声が出て「映画で多様性を考える会」が出来ました。
 映画で多様性を考える会では各々が本で勉強したり、一緒に勉強会や交流会に参加したり。最初は「人権」と「LGBTQ」も結び付かなかった私。パートナーシップ制度も劇中に出てくることしか知らなかった。それどころか「婚姻」について知らなかった。そこを知ると『老ナルキソス』がまた違って見えた。
 並行して2月1日に関係者試写会を企画し開催しました。主婦、弁護士、教育関係者、BL好き、介護関係者、政治家、LGBTQの方など20代から70代の様々な人が集まりフリートーク。「もっと勉強する映画だと思ってたけど面白かった」「こうやって生きてて良いんだ!って勇気をもらえた」そんな感想や、不安に思っていること、疑問など約1時間に渡り話し合いました。終わってからはそれぞれ気になった人に声をかけ交流が生まれていました。
 世代を超えた交流が薄い今、実行委員と繋がりのある人たちとはいえほぼ初対面の人たちが映画から色々な話が出来たことはとても良かったです。

 12日(土)の上映後に新潟市福祉会館で同じようにフリートークを行います。聞くだけでも大丈夫です。東海林監督と黒田弁護士のトークを聞いて、皆さんとお話できること楽しみにしています!

◆上映・イベント情報◆
https://www.cinewind.com/information/43746/