彼女は名ハンター

シネ・ウインド
カメラのモデルはもっぱら彼女

今回は、飼い猫トトロの歴史と性格について書きたいと思います。

彼女がやってきたのは、今から約13年前。祖父のお供役としてやってきました。祖母が入院することになり、祖父が寂しがって、話し相手としてもらってきたのです。

祖父は狩猟が趣味だったので、猟犬を育てるがごとく彼女を育てました。おかげでネズミはもちろん、蛇や鳥、果てはイタチを引きずって狩ってくる、名ハンターとなりました。

いろんな場所に狩りに出るので、彼女の背中やうなじに顔をうずめると、お日様の匂いや雨の匂い、杉の木の匂いなど、日によって匂いが変わります。私はそれがたまらなく好きです。

後ろ姿もまたよいですね

人間でいえば、もうおばあちゃんなのですが、まだまだ元気で好奇心旺盛。少し怒りっぽくなってきたり、いびきや寝言を言ったりするようになったけど、そういうところも含めて、ますます愛おしく思います。

(熊倉 静〈2〉)

■劇団カタコンベに所属する熊倉静さんに原稿を寄せていただきました。劇団カタコンベは1985年結成、新潟市を中心に活動する劇団で、主宰・戸中井三太の脚本を上演。この3~4月に第69回公演がありました。

※月刊ウインド2021年5月号掲載

■月刊ウインドの人気連載、2回ずつで書き手が変わるリレーコラムです。ウチの猫、ウチの犬のことが書きたい!という方は、月刊ウインド編集部までご連絡ください。

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