「とんちゃん」と「しゃーろ」、家には彼らの外への出入り口があり、以前は2匹とも遠出をしていました。とんちゃんは、家からかなり離れたところで偶然私に出会ったりすると、なんでお前とここで会うんだ、というようにひと声鳴いて、私がついていくのを拒否します。家の周辺ではうちの猫ですが、そのエリアを離れれば、俺はお前んちの猫じゃないぞと言わんばかりの感じです。以前、私が白州にいたときに川で拾って育てた黒猫の「おぼん」は、近所の家で「クマ」と呼ばれて餌をもらっているのを目撃したことがあります。
2匹とも、昨年亡くなった母によく懐いていて、夜8時ともなれば一緒に寝室に行き母の足元でゴロゴロしていました。母も、猫たちがいるからあんたが旅に出ていても寂しくないよ、とよく言ってました。母がいなくなったせいか、昨年私がほとんど家にいたせいか、彼らはあまり外に出なくなりました。夜に玄関の戸を開けて彼らと夜涼みをするのが日課となっています。彼らは我が家の真向かいに建った新築の家の、玄関先の駐車場のコンクリートのたたきが大好きで、まずそこに走っていきゴロゴロと身体を回転させています。向かいの家にも、お宅の猫のようになっていてすみませんね、と謝る日々です。
(堀川久子〈2〉)
■新潟市を拠点にヨーロッパでも活動する即興舞踊家、堀川久子さんに原稿を寄せていただきました。
〈公演情報〉
堀川久子・音楽と踊るシリーズ3 川合AKAさんとの即興
「やってくるもの・流れ出すもの・身体から身体へ」
堀川久子(踊り・声)・川合AKA (気配の音)即興公演
12/10日(金)19時、11(土)14時、18時、12(日)11時、15時 全5回公演
料金:一般2000円 高大生1500円 2回目以降200円引き
会場:砂丘館 定員16名
要予約:砂丘館 電話025-222-2676 メールyoyaku@bz04.plala.or.jp ※予約は11/10より
※月刊ウインド2021年11月号掲載
■月刊ウインドの人気連載、2回ずつで書き手が変わるリレーコラムです。ウチの猫、ウチの犬のことが書きたい!という方は、月刊ウインド編集部までご連絡ください。
※シネ・ウインド来場の際はマスク着用の上、食事(軽食・菓子含む)はご遠慮ください
※全席「座席指定制」、火曜定休になりました
※劇場受付と公式サイトで上映の13日前より「座席指定チケット」を販売しています。受付混雑緩和のため、事前購入と早めの来場にご協力ください
★シネ・ウインド会員になると月刊ウインドが毎月お手元に届きます。
会員になって、「文化フォーラムマガジン」としてさまざまに発信を続ける月刊ウインドをぜひ継続してお読みください。(入会案内は こちら)
★月刊ウインドは、シネ・ウインド及び新潟市内の紀伊國屋書店、北書店、ジュンク堂書店、コンチェルト、ヒッコリースリートラベラーズ、ミュージアムショップ ルルル、情報工房DOC万代メディアシップ店で販売。ネットショップより発送も承ります。※ネットショップでは当面、1冊ずつの販売とさせていただきます。