モカと出会ったのは、かれこれ20年前になりますね。近所の知り合いの方から8匹のミニチュアダックスフンドが生まれたと聞きました。子どもにしか目が向かず、子どもを叱りつけることしかできない自分を変えるため、犬を飼おうと思いたち、早速譲ってくれるようお願いしました。ところが、すべて飼い主が決まっていたのです。数日たったある日、唯一のメスが戻ってきたと連絡をもらい、わが家の一員になりました。
わが家に来た当初、モカは母親の匂いのついたタオルを嗅ぎながら、毎日寂しそうに鳴いていました。それを見て、全員でモカを家族の一員として育てようと決めました。
共働きで、子どもは通学があり、毎日朝から夕方までモカだけで留守番です。家族の誰かが帰ってくると飛び跳ねて玄関までお出迎えしてくれて、疲れが吹っ飛んだことを思い出します。
散歩好きで足が速かったのですが、友達作りの表現が下手で、吠えながら近寄っていくので、なかなか友達はできませんでした。でも近所の方からは、「モカちゃん、モカちゃん」と可愛がってもらいましたね。やっぱり、可愛がってくれる人はわかるんですね。
わんぱくな毎日がひやひやだったことも、今は懐かしいです。
(辰口 晃〈1〉)
※月刊ウインド2022年8月号掲載
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